2023年第14回 高校生の「建築甲子園」実施・応募要領 | 公益社団法人 日本建築士会連合会

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高校生の「建築甲子園」

2023年第14回 高校生の「建築甲子園」
“地域のくらしーまちに住む・地域に開く住まい”

■テーマ:「地域のくらしーまちに住む・地域に開く住まい」

審査委員長 堀 啓二
建築家、共立女子大学建築・デザイン学部建築・デザイン学科教授

コロナというパンデミックが起こり早3年が過ぎようとしている今、働き方、住まい方は確実に変わってきてます。今までは都市で働き郊外で暮らすというように職住分離が当たり前でした。Alの発達、テレワークの導入により働く場所は都市の必要がなくなり、極端な言い方をすれば、世界どこでも可能となりました。一方、2011年の東日本大震災による助け合い、少子高齢化による単身高齢者の増加などを考えると、地域でのコミュニティはとても重要です。そんな中、昭和の時代がレトロとしてブームになっています。
皆さんは「ALWAYS三丁目の夕日」という映画は見たことがありますか。東京の下町の商店街が舞台となっています。昭和30年代、まだ下町には、住まいと仕事場が直結した賑わいのある町並みが残り、人々は町全体で暮らしていました。町には地場の人が営む、魚屋、八百屋、肉屋、豆腐屋、町工場、電気屋、ガラス屋、畳屋、ペット屋、文房具屋、薬局、診療所など生活に必要な施設が点在し、商売だから当然外に向かって開いた店構えをしていました。そしてその奥や2階には住まいを構え生活をしていました。私は九州の福岡で生まれ、父の仕事の関係で東京に引っ越しました。小学校時代過ごしたのは東京ドームにほど近い水道橋から御茶ノ水に向かったところです。本郷2丁目にある関東大震災後にできた復興公園と一体となった元町小学校に通っていました。昭和40年代前半からです。今は変わってしまいましたが、このころはまだ生活のためのお店が点在していました。当然お店は地場の人たちの経営だから、私と友達の多くは学校帰りには度々道草をし、様々なお店に遊び(たぶん半分以上は商売の邪魔をしていたと思いますが)に行き、自然といろいろなことを学びながら、近所の人たちと仲良くなっていきました。まさに町そのものがコミュニケーションの場であり勉強の場でした。
このように、この時代は、まだ地域には豊かなコミュニティが残り地域で助け合いながら暮らしていました。まさに「まちに住む」という言葉が当てはまる時代でした。先に述べた働く場所が自由で、地域でのコミュニティが重要となってきた今、今回のテーマは働きながら暮らすことができる職住一体の家「まちに住む・地域に開く住まい」です。地域の中で暮らすこと、働くことはどういうことなのか。ライフスタイルを見直すことから新しい住まいの糸口を見つけ出すことができるのではないでしょうか。地域のくらしと周辺環境に目を向けて、そこから計画して欲しいと思います。
職業、家族構成、構造、規模は自由に設定してください。新築、増築、建替え、リノベーション、コンバージョンなど建築形式も自由です。君たちの自慢の町・環境を生かした地域コミュニティのきっかけとなる職住一体の家「まちに住む・地域に開く住まい」の提案を期待して待っています。想像を拡げて挑戦してください。

◆審査方法・提出先(2023年度)

応募された作品は、先ず、県大会予選(都道府県建築士会単位での審査)を行います。
県大会で選抜された1作品が全国選手権大会(連合会審査)へ提出されます。
*県大会予選の実施方法については、別途に各都道府県建築士会から案内します。

9月末日
学校所在地の都道府県建築士会提出締め切り

11月初旬 一次審査
一次審査通過校へは、連合会より通知するとともに、最終審査会でのプレゼン用動画の提出を依頼いたします。
プレゼン時間は、1校5分以内、ファイルはwindowsで再生可能なデータファイルをDVDで提出いただきます。詳細につきましては、通知時にご案内させて頂きます。

12月初旬 最終審査
一次通過校より提出されたプレゼン動画を視聴し審査を実施し、優勝、準優勝ほかを決定します。

◆入賞及び賞金

①優勝1点 10万円
②準優勝1点 7万円
③審査委員長特別賞 3万円
④教育・事業本委員長特別賞、青年委員長特別賞、女性委員長特別賞、まちづくり委員長特別賞 各2万円
⑤入賞(①、②を除く)  3万円
⑥奨励賞(全国選手権出場全校) 1万円
各賞に応じて賞状を監督、選手全員に贈ります。賞金を受賞チームへ贈ります。

(協賛企業から各賞に応じて選手全員に進呈します)
・ステッドラー日本 株式会社より、製図用品 (「一覧」)

◆入賞発表

2023年12月下旬(予定)

◆協賛企業

ステッドラー日本 株式会社

株式会社 総合資格<総合資格学院>

※五十音順・敬称略
  (ご支援をいただいている法人、団体の皆さまを掲載いたします。)

◆お問い合わせ先

(公社)日本建築士会連合会 建築甲子園事務局(担当:事業部) e-mail:[email protected]